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JPXのビジネスモデル | 清算・決済関連業務

市場の信頼性をカタチにするために

市場において、取引は「売買」、「清算」、「決済」の三段階を経て完了します。売買が成立した後、証券とお金の交換(「決済」と言います。)を売買の当事者間で直接行うとなると、相手方が証券(又はお金)を保有していなかった、又は、相手が倒産してしまったため、もらえるはずだった証券やお金を受け取ることができないリスクも考慮しなければなりません。 そこで、清算機関がすべての取引の相手方となり、確実に決済されることを保証し、証券市場の信頼性と安全性を高めています。 この株式・デリバティブにかかる清算機関の役割を担うのが、日本取引所グループ傘下の「日本証券クリアリング機構(JSCC)」です。JSCCが相手方となる取引の金額は、一日平均約11.0兆円(2020年4月~2021年3月実績、株式及びデリバティブ)にのぼります。

債務引受額

1日平均約

14.7

兆円

(2021年4月~2022年3月実績、株式・国債先物・指数先物・商品デリバティブ合計)

清算・決済関連業務の主な業務

リスク管理

JSCCはわが国の清算機関として、証券会社の決済不履行や、一つの決済不履行がマーケット全体に連鎖的に波及することがないよう、取引に関する信用・決済リスクを集中的に引き受けています。この仕組みを高い信頼性のもと機能させるためには、高度なリスク管理能力が求められ、また、万が一破綻が発生した場合でも損失を極小化する制度構築も不可欠となります。私たちは、国内の関係機関とも連携し、国際的にもハイレベルなリスク管理体制を構築しています。

世界基準に適合した清算・決済制度の構築

先般の金融危機後、金融市場の安定化・透明性向上の観点から、グローバルに法規制の見直しが進められており、清算・決済分野においてもそうした規制の見直しに適合しつつ、多様な利用者ニーズを満たすサービス提供が競われる形で、清算・決済制度の機能向上が図られています。金融・資本市場のグローバル化が進展するなか、日本取引所グループが提供する清算・決済機能を世界経済のインフラとして機能させていく上で、このようなトレンドを無視することはできません。私たちは、清算・決済の機能向上を促進するため、国際的な法規制に対応しながら、店頭デリバティブ取引の清算分野への拡大を図るなど、世界基準の清算・決済システムの構築に取り組んでいます。

この業務領域で活躍する社員

08
IT開発部
清算システム担当
文学部卒
2008年入社
10
日本証券クリアリング機構(JSCC)
清算リスク管理部
教育人間科学部卒
2018年入社