仕事と人
Interview
社員の想い
東証市場の魅力を海外へ発信し、
外国企業の上場を実現する。
2007年入社
現在の仕事
外国企業の東証への上場誘致を担当しており、大きく2つのターゲットを定めて活動を行っています。1つ目はアジア各国の大企業の重複上場誘致で、各企業の経営者と面談し、上場誘致を行っています。2つ目は、世界各国の有望なベンチャー企業の単独上場の誘致です。東証市場が強みを有するセクターや日本での成長ストーリーを描ける会社を中心に、個別会社の訪問、国内外のビジネスマッチングイベントでの面談や接触後の関係者の紹介、情報提供などの活動を行っています。現在、月に1回以上のペースで、米国、アジア、欧州などへ出張し、誘致活動を行っています。さまざまな国を訪れ、多様な会社や人々と接することは広い視野や知識、問題意識を得られるという点で非常に勉強になります。
現在の仕事の課題はなんですか?
1991年には127社あった東京証券取引所に上場する外国企業も大きくその数を減らし、2018年12月末時点で5社となっています。そのため、証券会社等では外国会社の東証上場を専門にする人材が減ってしまい、ますます上場が生まれにくくなるという悪循環に陥っています。このような状況の中、関係者の方々と協力しながら上場に関わる業界全体を再構築し、外国企業の上場へとつなげる努力を続けています。
現在の仕事をする上で意識していることはなんですか?
現状を冷静に分析し、あるべき姿を明確にイメージし、その目標に向けて中期的なプロセスを考え、1つ1つスピード感を持って取り組んでいくことが変革につながっていきます。このような意識を持ちながら臨んだ、先日香港で開催した上場誘致セミナーでは、想定以上の数の会社に集まっていただき、セミナー終了後も好意的なフィードバックをもらい、メディアにも取り上げられました。こうした実績の積み重ねが変化を生み出すと信じています。
最も印象に残っている出来事を教えてください。
タイ証券取引所に1か月間研修生として派遣された際に、海外の日本市場への関心の低さや理解不足を痛感しました。そこで外国企業への上場に関する情報提供を充実させるため、東証の上場審査の考え方や手続きを解説した「新規上場ガイドブック 外国会社編」を日本語版、英語版同時に発刊しました。また、ガイドブックだけでは網羅しきれない市場の特徴、魅力を伝えるセミナーを、東京、香港、シンガポールなど世界各地で開催し、参加者から「日本市場の魅力が理解できた」、「上場先として競争力がある」などのリアクションをいただくとともに、より一層の情報発信の必要性を感じました。今後も日本市場への理解を促進し、魅力的な案件を増やすことで、日本取引所グループを「アジア地域で最も選ばれる取引所」にすることに貢献したいと考えています。
今後の目標を教えてください。
外国企業の東証上場を実現するためには、証券会社、弁護士事務所、監査法人、信託銀行、証券印刷会社など各関係者の関与と協力が必要です。そのため、私たちは各関係者にとってビジネスとしての面白みが出るよう、上場候補会社の発掘に注力すると同時に、関係者が再度外国企業の新規上場というビジネスに取り組む際の障壁を下げるため、情報発信やサポートに努めていきたいと思っています。
Career Step
キャリアステップ
- 2007-1年目
- IT開発部に配属
- 2009-3年目
- UBS証券投資銀行本部金融法人グループに出向
- 2010-4年目
- 上場部ディスクロージャー・グループに所属。上場会社の開示のサポートなどを担当
- 2011-5年目
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上場推進部へ異動。国内外の会社に対する東証への上場誘致を担当。
途中、1か月間、タイ証券取引所へ研修生として派遣