仕事と人
Interview
社員の想い
ETFや資産形成をより身近な存在に。
国家の課題『貯蓄から資産形成へ』に、
新たなマーケティング手法で挑戦する。
2010年入社
現在の仕事
私が所属する金融リテラシーサポート部は、2016年4月に新設された部署で、一般の企業で言うところのCSR機能と、マーケティング機能を融合したようなセクションです。金融リテラシーサポート部のミッションである「個人投資家層の資産形成活性化」に関して、広報的な役割や投資教育を担うのが前者であり、後者の機能を私が所属するリテールマーケティンググループが担っています。その中で私のチームは、ETFの利用促進に向けてのマーケティング調査、それをもとにしたプロモーション施策の企画・実施などを担当しています。ETFは株価指数など、特定の指数と連動して運用される投資信託の一つで、取引所に上場しているのが特徴の金融商品です。日本には20年ほど前に初めて登場し、その後、市場規模は順調に拡大しつつありますが、まだまだ一般投資家にとっては馴染みのある金融商品とは言えません。そんなETFの普及を担うのが、私のチームのミッションになります。
最近、最も印象に残っている仕事はなんですか?
2016年12月に、スマートフォン対応の特設サイト「東証マネ部!」を立ち上げました。 マーケティング調査から、企画、運営まで、一から関わってきましたので、最近の業務では最も印象に残る仕事です。現在、当社では「ETF受益権保有者+50万人」という目標を掲げ、ETFの普及に力を入れています。特設サイト「東証マネ部!」は、その一環として、ETFを活用した資産形成の実現・促進を狙ったものです。これまでの当社にはない、新しい切り口のプロモーション施策になったと自負しています。
どんなところが最も工夫したところですか?
現部署に配属されてすぐに、ETFのマーケティング調査を行いました。その結果、浮上したのがETFの認知度の低さ。そこで、認知度を向上させるための施策の一つとして企画したのが、特設サイト「東証マネ部!」でした。身近なお金の話を導入に据えて、多くの個人の方々に資産形成の意義を理解してもらい、最終的にはETFを活用した資産形成に関心をもってもらおうというものです。できるだけ多くの方、特に若年層の方に見てもらいたいという狙いから、スマートフォン対応にしました。アニメーションによる解説動画を用いたり、投資シミュレーション機能を搭載したり、資産形成に対するハードルを下げ、資産形成のイメージを持ってもらい易いよう工夫しています。
仕事をする上でどんなことを心がけていますか?
マーケティングの仕事は、バランス感覚が非常に重要だと思っています。例えば、プロモーション施策においても、あまりに教科書的なものでは広がりに欠け、効果がありません。その一方で、当社が発するメッセージには大きな公共性と影響力がありますので、あまりに偏ったもの、誤解を生む可能性があるものであってはなりません。そのギリギリを狙うバランス感覚がとても大切だと思っています。今回、新たな試みとしてYoutube広告を実施しました。動画は「まずはETFという言葉を知ってもらう」ことを重視し、『ETFってナンだ?…ETC?BLT?すべてはその勘違いから始まった!』という映画予告篇CMのようなキャッチーな内容に仕立てました。また「東証マネ部!」というネーミングも、”マネー(お金)”、部活の”マネージャー”、”まねぶ(学ぶの古語)”をかけたものであり、私なりのユーモアを交えながら、より多くの人にETFや資産形成への関心・興味を持ってもらうことを意図したものです。
現在の仕事の難しさはどんなところにありますか?
当社の仕事は、公共性が高く、多くのステークホルダーが関係してきますので、社内外との調整が最も難しいところです。関係各所と調整しながら、独りよがりにならずに、いかに最適なゴールを見つけ出していくか。中立性、公正性の維持という、当社の欠かすことのできないブランドがある一方、グローバルな環境のなかで、新しいことに挑戦していくという、ある種のベンチャー的な雰囲気もある。その両方を意識しながらのプロジェクトを進めていく点が、難しいことでもあり大きな醍醐味でもあります。
これまでのキャリアで最も役に立っていることはなんですか?
現在の部署に異動になる前に、ネット系の証券会社に2年間出向していました。そこでは営業企画部に所属し、主にWEBマーケティングや広告の業務を担当していました。ネット証券の走りとなった証券会社でしたので、インターネットを使ったメディア戦略について、多くのことを学ぶことができました。ここでの2年間の経験が、現在の部署にアサインされた理由の一つでもあると思っています。その意味では、特設サイト「東証マネ部!」の制作は、サイトのコンセプトやコンテンツ内容、社内外の関係者との調整など、これまで経験したことを集大成したようなものだと思います。
今後の目標をお聞かせください。
「当社初の…」という響きが好きで、そこに挑戦することにやりがいを感じています。今回のETFプロジェクトでも、「ETFマーケティング調査」「スマホ対応特設サイト」「YouTube広告」など、新たなことに挑戦できました。現在の部署は、新設されたばかりの部署ということもあり、新しいアイディアや企画を実行できる土壌があります。実際、能動的に新企画を考案していくアイディアマンが多く、活気に溢れています。今後の目標は、「マーケティングの伝道師」になることです。証券会社で広告やマーケティングの仕事をさせていただいたことは、とても貴重な経験でした。その経験を当社で活かし、実行するとともに、周囲の社員や組織に還元していきたいと思っています。
Career Step
キャリアステップ
- 2010-1年目
- 株式部に配属され、株式市場の基礎を学ぶ。
- 2012-3年目
- マーケット営業部に異動。対外折衝の基礎や証券会社などへの営業活動を通じ、個人投資家向けのビジネスを学ぶ。
- 2014-5年目
- ネット系の証券会社に出向。WEBマーケティングや広告業務を経験する。
- 2016-7年目
- 現在の金融リテラシーサポート部に異動。マーケティング業務を担当する。