システム開発を通じてマーケットを支え
JPXの発展に貢献することの醍醐味
IT開発部 トレーディングシステム担当
経済学部 経済学科卒
前職:システム開発会社
2007年1月入社
MY WORK
現在の仕事
東証IT開発部でarrowhead(株式売買システム)の開発やToSTNeT(立会外取引システム)の構築、東証・大証の現物売買システムの統合プロジェクトに携わった後、証券保管振替機構(ほふり)証券決済システム開発部で、振替システム、決済照合システムなどを担当しました。2022年からは、IT開発部で日本の現物市場を支える売買システムの開発を担当する部署を預かり、システムの安定稼働を続けるための改善活動、機能やサービスを追加する開発業務、トラブル対応など、稼働中システムをマネジメントしています。また、次期のarrowheadの開発も進めています。部長としては、メンバーのフォロー、関係部署やベンダーとの各種調整も重要な仕事です。
JPX CAREER INTERVIEW
CAREER PATH
キャリアパス
- 1997年4月
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新卒でシステム開発会社に入社。
生命保険会社のシステム開発から始まり、金融資産管理システム、リスク計算システムなど、金融向けシステム開発を担当。
- 2007年1月
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東京証券取引所に入社。
開発運用部に配属。arrowhead(株式売買システム)の開発プロジェクトにて、市場監視システムのリーダーを担当。
転職を考えたきっかけと、
JPXに転職を決めた理由を教えてください。
前職のシステム開発会社では、約10年間にわたり様々な企業のシステム開発に携わってきました。ユーザー企業と共に個別の要求に適したシステムを開発することに楽しさとやりがいを感じていましたが、徐々にシステムを提供する側ではなく、自分が所属する組織のシステム開発を通して、自組織の目標や夢を達成したいという気持ちが強くなっていきました。そんな折、東京証券取引所がキャリア採用していると教えてもらったことが、私にとって転職のきっかけになりました。当時は取引所が「装置産業」と呼ばれ始めた頃で、東証でも株式売買システムarrowheadの開発に着手していました。こうした世界規模のシステム開発に関わり、それが安定的なマーケット運営と企業発展、ひいては日本経済の発展に繋がっていくということに強く惹かれて転職を決意しました。入社後はarrowheadを開発する開発運用部に配属され、市場監視システムのリーダーを担当。開発初期の要件定義から2010年のシステム稼働まで、一連の開発に携わることができました。
これまでのキャリアが活かせていると
思う点はどのようなところですか?
前職では、ベンダーの立場で企画・設計から製造・テストまで、一通りの工程を経験し、プロジェクト管理や海外システムの日本導入なども経験したため、システム開発の楽しさだけでなく、現場での苦労や難しさは理解しているつもりです。より良いシステム、より良いマーケットの実現に向けて、高いレベルで着地できるように交渉・調整するうえで、現場を肌で知っていることは大いに役立っていると思います。システム開発は、人が作って人が動かすものです。プロジェクトに関与するメンバーの力を結集して良いシステムを作る、という熱量が大切だと思っています。そのためにも、メンバーそれぞれの価値観や考え、個性を尊重して、お互いの力を最大限に活かしていく必要があります。もちろん最新の技術や手法を取り入れていくことも大切ですが、メンバーが有する価値観や知識・経験も尊重したいと考えています。
入社前後で、JPXに対する印象の変化はありましたか?
私が転職した2007年当時は、取引所が「装置産業」と呼ばれ、海外では「合従連衡」が進み、取引所は大きな転換期にありました。そうした変化のなか、アジアを代表する東証では、制度設計・運用からシステム開発・維持、管理部門まで、幅広い業務で高度な知識を持っている方が活躍しているイメージがありました。実際にその印象は入社後も変わりません。前職と同じシステム開発部署に在籍したためか、社内の雰囲気や仕事の進め方も違和感がなく、スムーズに会社に馴染むことができました。他の転職してきた若手社員に聞くと「前職の経験が役に立たなかったらどうしようと不安に思っていたが、要件をまとめ開発するというシステム開発の基本は同じ。堅いイメージがあったが、思ったより自由にやらせてもらえる。」という答えが返ってきます。システム開発に関して業務のギャップを感じることはないですし、やりがいを感じると思います。
今後の目標・キャリアについて教えてください。
まずは、現在マネジメントしているシステムをしっかりと、安定的かつ継続的に開発・稼働させ続けることです。そして次のシステムの稼働に向けて、時には難しい局面もあるかもしれませんが、メンバーや関係者と相互に協力しながら、より良いシステムを作り上げ、日本の市場の発展に寄与したいと考えています。今後はarrowheadのような大規模開発の進行フローや体制策定の方法など、これまで蓄積したノウハウや知見をメンバーに伝え、次世代を担う人材に引き継いでいくこともひとつの役割でしょう。また、JPXには総合取引所として他にはないユニークなビッグデータが蓄積されており、それらを活用した多様なサービス開発が求められています。そのデータに最も精通しているのが私たちシステム開発部門です。今後はシステム開発という枠にとらわれず、データの利活用にも力を入れ、システム部門発の新たなビジネスを誕生させたいですね。
ONE DAY SCHEDULE
ある1日のスケジュール
- 8:00
- 出社
-
<午前の主な業務>
メールチェック。朝会で昨日発生した事柄、今日の予定を共有。
部内ミーティング。開発案件の内容確認。週末作業・テスト計画の共有など。
<午後の主な業務>
ベンダーA社とのミーティング(部長レイヤでの課題確認・解消)。
ベンダーB社とのミーティング(プロジェクトの進捗確認)。
- 16:00
- 退社
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