ワークライフバランスを保ちつつ
多様なメンバーとミッションをクリアしていく
IT開発部 清算システム担当
文学部 歴史文化学科卒
前職:システム開発会社
2008年10月入社
MY WORK
現在の仕事
IT開発部で清算システムを担当しています。清算業務は、子会社の日本証券クリアリング機構(JSCC)が担っており、東京証券取引所または大阪取引所で取引される商品に加えて、取引所を介さない金利スワップなどのOTC取引(店頭取引)の清算も行っています。現在取り組んでいるのはJSCCのリスク管理システムの開発および運用です。清算参加者の建玉や相場情報をもとに、マーケット変動時に備え、参加者の破綻の連鎖を防ぐために十分な担保などの財源を確保できているかといったモニタリングや、参加者から預託いただいていた担保が適切だったかの検証等を含むリスク計算を行うシステムです。リーマンショックのような事態における危機の拡大を防ぐためにも、リスク管理システムは安定した市場運営に欠かせないもののひとつです。
JPX CAREER INTERVIEW
CAREER PATH
キャリアパス
- 2006年4月
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新卒でシステム開発会社に入社。
金融機関向けに海外ERPパッケージを導入するプロジェクトに参画。
- 2008年10月
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東京証券取引所に入社。
IT開発部に配属。arrowhead(株式売買システム)の開発プロジェクトに参画。
転職を考えたきっかけと、
JPXに転職を決めた理由を教えてください。
前職のシステム開発会社では複数のプロジェクトに携わりましたが、担当はプログラミングが中心で、ソースコードと向き合っていました。よりシステムの全体像を知りたい、多くの関係者と対話をしたい、ユーザー視点で業務要件を理解した立場から開発に携わりたい。そうした思いが日々強くなる中、自らがこの先やりたいと思う業務を考えたときにロールモデルとなる先輩が少ないことにも将来の不安を感じていました。その頃に雑誌でJPXのシステム部門が実施しているプロジェクトを知り、多くの関係者を巻き込みながら、社会的使命である高い目標(高速性・信頼性)を実現しようとしていることに憧れを感じました。また、仕事を通じて多くの人の役に立ちたいと思っていたので、JPXという企業自体の公益性も魅力でした。JPXへの転職が叶い、2010年稼働を目指して開発が進んでいた株式売買システムarrowheadのプロジェクトに参画できたことは大きな喜びでした。
これまでのキャリアが活かせていると
思う点はどのようなところですか?
前職でのシステム開発経験は今も役に立っていますが、あまり期間が長くなかったため、キャリアの大半は転職後です。新卒で入社した社員たちと隔てなく様々な経験をさせてもらい、arrowheadの開発に携わり、大規模システムの開発を経験したこと、稼働後に社内の語学研修制度に応募し、ロンドンへの短期留学の機会があったこと、帰国後にデリバティブ商品のマーケット運営を担う業務部署に異動してデリバティブ商品やマーケットを学んだこと、その全てが現在の仕事に繋がっています。その後、再びシステム開発部門において、産育休期間を経ながら様々な商品を取り扱う清算システムを担当して現在に至ります。前職で外国の方々が多く参加していたプロジェクトに関わっていたため、短期留学経験と合わせて、多様な背景を持つ人々とのコミュニケーションが身に付いたと思います。現在所属するチームでも外国籍のメンバーが全体の20%ほどを占めており、清算参加者にも海外の方々がいらっしゃいます。そうした方々と臆せず対話できるのは、私の強みの一つかもしれません。
入社前後で、JPXに対する印象の変化はありましたか?
金融機関全般に対するイメージ通り、社風も人も堅いのではないかと感じていました。しかし実際に入社してみると、市場インフラとして求められる信頼性や安全性に真摯に向き合うという意味での堅さはありましたが、新しい技術や変革に対してはとても柔軟で前向きでした。社員に関しては真面目だけれど融通が利かないわけではなく、風通しが良い職場であり、いきいきと働いている人が多いと感じます。フレックス勤務や在宅勤務、子の看護休暇などの制度があり、継続的な改善も行われています。女性社員比率が高まっていることもありますが、育休後に復職して仕事を続ける女性が明らかに増えています。多様な働き方に対する職場の理解も進んでおり、私自身も子の看護休暇や在宅勤務制度を利用して、フレキシブルに働けていると感じます。ロールモデル不在による将来への不安も、今は一切ありません。
今後の目標・キャリアについて教えてください。
JPXのシステムの安定稼働に貢献し、日本のマーケットインフラ、ひいてはその先にいる人たちを支えていきたいと考えています。自身のキャリアに関してはまだ手探りですが、育児と仕事を両立しながら、常に相手の立場で考えること、個人ではなくチームでミッションを達成することをモットーに、日々の業務に向き合っていこうと思っています。JPXでは、人種も国籍も立場も家の事情も様々な人が集まり協力して働いています。全ての社員が働きやすく自由に意見を発信できる環境から、新しいアイディアが生まれると思います。それぞれがお互いを尊重することはその第一歩だと思いますし、自分自身が多角的な視点を持って成長するためにも大切なことだと思っています。
ONE DAY SCHEDULE
ある1日のスケジュール
- 7:00
- 出社
-
<午前の主な業務>
メールチェック・資料作りなどまとまった時間の必要な作業を実施。
チーム内、部内の打ち合わせ。進捗情報の確認、共有など。
<午後の主な業務>
ユーザー部署との打ち合わせ。情報交換。
時差のある海外会社の出社時間に合わせて打ち合わせ。
- 16:00
- 退社
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