座談会

DISCUSSION

ダイバーシティを語る
〜障がい者・健常者を隔てない職場〜

Case02「共に歩む職場」
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JPXでは障がい者と健常者は普段、同じ職場でどのように関わって働いているのでしょうか。仕事の内容やそれぞれの意識、職場環境や企業風土など、気になるポイントを聞いてみました。

Talk Member

  • 上司Aさん

    上司Aさん

    IT企画部 
    1998年入社

    大阪にてISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)運営や外部委託先管理を担当。当時の東京証券取引所と大阪証券取引所の統合時より当該職種に関わり、社内の情報セキュリティに関する教育的立場として活躍中。子育て中の母の顔も持ち、キャリアアップと家庭を両立している。

  • 部下Bさん

    部下Bさん

    IT企画部
    2021年入社

    東京にてISMSの実務を担当。両脚に変形性股関節症を抱え、週一回の通院中。これまで教育機関、Webマーケティング会社などでの勤務を経験。転職のために地元の中国地方から上京した。

Q1.お二人の仕事内容と関係性について教えてください。

座談会の様子
上司Aさん

上司
Aさん

IT企画部に所属しており、主にISMSや外部委託先管理の担当をしております。内容としては情報セキュリティ関連の日々の情報収集や調査、各種ドキュメント品質向上、全社的な教育、さらにベンダーの拠点に赴いてのセキュリティ実査や外部委託先向けの報告会など、社内外に対する多岐にわたる業務があります。私は大阪勤務なので、Bさんとは拠点が離れた上司と部下の関係です。

部下Bさん

部下
Bさん

私はAさんの部下として東京で働いています。業務内容としては、Aさんの担当している領域に関して、PCを使っての実作業を担当しています。Aさんとはいつもはオンラインでのやりとりだけで、対面でお会いすることは年に数回くらいですが、毎朝30分オンラインミーティングをしているので、コミュニケーションはしっかり取れています。Aさんはビジネスパーソンとしても女性としても憧れの存在ですので一緒に働けて大変喜ばしいことと感じています。

上司Aさん

上司
Aさん

そんな風に言っていただけるのはとても嬉しいです。ありがとうございます。私もBさんは仕事以外では様々な面で先輩であり、見習うところがたくさんあります。仕事においては、Bさんからは、打合せの時以外でも、作業の状況を適宜共有いただけるので、タスクの進捗管理がスムーズに行うことができています。また、東京出張の際に、私が喉の調子が悪いことを気遣い、事前にのど飴を用意していただいたり、人としても細やかな配慮をいただける方だなと思います。

Q2.普段の仕事のなかで障がいを意識することはありますか?

座談会の様子
部下Bさん

部下
Bさん

私は両脚の変形性股関節症という病気で、歩く時に杖を使用しますので壁側を歩くようにしています。走ることができません。階段の上り下りは足に負担がかかるので、移動の負担が少ない職場で働きたいと思い転職活動をしていました。JPXはエレベーターでのフロア移動が可能ですし、フロアに段差が少ないので移動に不便を感じたことはあまりありません。強いて言えば、私の利用している社員通用口にはスロープがないので段差がなかったらいいなと思うときはあります。最寄り駅でもエスカレーターで地上まで上がることができますし、通勤の不自由さもあまり感じていません。

上司Aさん

上司
Aさん

足に不自由があるというのは採用面談の際にも聞いており理解した上ですので、日常の仕事の中で障がいを意識することはそれほどありません。外出したり重いものを運ぶような業務は割り振らないようにしていますが、それで困ることも特段ありません。前職までのキャリアでITの知識があるほか、特にエクセルの知識が深く、PCを操作する業務では得意なエクセルによる作業を中心に、業務を拡げられるようにしています。

部下Bさん

部下
Bさん

今年3年目で、ようやく少し余裕が出てきましたが、それまでは割り振られるタスクをこなすのに精一杯でした。Aさんをはじめ、東京拠点の皆さんも快くサポートしてくださるので、楽しく働くことができています。入口のドアを開けてくださったり、ちょっとした配慮や心遣いをいただくことも多く、感謝しかありません。障がい者として過度な配慮をされるより、仲間として一緒に歩めるのが良いところかなと思います。

Q3.一緒に働いていて、刺激を受けることや
考えさせられることはありますか?

座談会の様子
部下Bさん

部下
Bさん

Aさんと私は、同じJPX社員ですが、働く場所が東京と大阪で離れています。Aさんは大阪のオフィスで多忙な方ですので、チャットでタイミング確認して質問をしています。質問等にも丁寧にご対応いただけるので、離れていても安心して業務に臨めています。また、東京拠点の同じフロアの同僚のみなさんにも質問しやすい雰囲気なので、みなさんのお力を借りながら、少しずつですが疑問点を解消し成長出来ているように感じています。

上司Aさん

上司
Aさん

我々がメインで担当する業務において、急ぎの事案が発生する時もありますが、臨機応変にBさんにできる範囲でお任せすることができています。そのような事案に、前向きに取り組み、イレギュラー対応などにも慣れていただき、今では各部署との窓口的な役割を担っていただいています。そのような、Bさんの常に前向きな姿勢は、逆に見習うべきところであると感じ、刺激を受けます。情報セキュリティの専門性を高めていきたいという意欲が高いので、今後はセキュリティ教育の計画の立案などにも積極的に関わっていただきたいと考えています。

Q4.JPXの職場環境や企業文化についてどう感じますか?

座談会の様子
上司Aさん

上司
Aさん

JPXは人を財産としている会社だと思います。私は入社して26年目ですが、これまで部署異動はもちろん、2013年の東京証券取引所・大阪証券取引所の統合などの経験もしています。大阪拠点だけでなく東京拠点の様々な部署と関りがありますが、人として温かい方が多く、(仕事において厳しい面はもちろんありますが、)同じ方向を向いているほどに信頼関係を築くことができる環境がJPXにはあると思っています。私自身、長年働く中で人間関係が大きな財産になっています。

部下Bさん

部下
Bさん

私もそう思います。自分ごととして行動できる方が多く、素敵な人が集まっている会社だと感じています。3年勤務していて今まで出社するのが辛いと思ったことが一度もありません。みなさんにお会いすることでパワーをいただいています。通院もあるので週一でテレワークを取得していますが、出社する方が私は好きですね。フロアでのみなさんとの何気ない会話に癒されます。テレワークは自由に取得できる回数は決められていますが、必要であれば申請すれば認められますし、通院もしやすく、スケジュール調整が出来ていればお休みも取りやすいのでたいへんありがたいです。

上司Aさん

上司
Aさん

私も家庭の都合などで、テレワークや時間単位で有給休暇を取得できるのは、助かっています。また、勤務時間もフレックス制度があるので、うまく時間単位の有給休暇と組み合わせることで、家庭との両立もしやすいのが大きな魅力だと思います。

Q5.今後、JPXという職場をどのようにしていきたいですか。

座談会の様子
部下Bさん

部下
Bさん

いつも皆さんに支えていただいているので、そのご恩を返していきたいという思いで日々働いています。今取り組んでいるのは、情報セキュリティ関係の講座を受講して、専門知識を増やしていくこと。専門性をより高め、JPXでのキャリアアップに繋げられたらと思っています。障がいを持っていても生き生きと過ごせることはモチベーションアップにもなりますし、「障がいがあってもチャレンジすることができる」ということを私なりにお伝えできたら嬉しいです。

上司Aさん

上司
Aさん

JPXは障がいの有無に関わらず、意欲的に各種研修制度を活用しながらキャリアアップを図っていただくことが可能な会社です。より働きやすい環境を目指して、積極的に声を上げられる職場、そして、共にアイディアを出し合って、いろいろな方が働きやすい環境に変えていけるような職場にしてきたいです。