社員インタビューINTERVIEW
![売買審査部 プロフィール写真](images/pho_interview_03.jpg)
売買審査部
2017年入社
良心に従って業務に取り組む。
JPXに転職を決意した自分を
褒めてあげたい。
Profile
17歳で消化器系の指定難病を発症。卒業を控えて同級生が胸に希望を抱くなか、生涯病気と向き合う自分の人生を思い気が沈んだ。しかし現在は体調をうまくコントロールし、闘病以上に子育てにエネルギーを注ぐ日々を送っている。
![売買審査部 インタビューの様子](images/img_interview_03-1.jpg)
Q1.JPXを志望、入社を決めた理由を教えてください。
大学卒業後、大手通信事業者に就職し、法人営業一筋でキャリアを積んでいました。しかし30歳を前にして、キャリア観の変化(全く知らない世界に挑戦してみたくなった)とライフステージの変化(結婚)があったことから、一念発起して転職を検討していたところ、エージェントから紹介されたのがJPXです。
元々、大学では政治学科で学び、政治・経済に関心はありましたので、経済の中枢でキャリアを積めることに魅力を感じ、面接に臨みました。そこで配属予定先が売買審査部であること、そのミッションが証券市場の公正性や信頼性を確保することだと知り、良心に従って取り組むことができる仕事内容が自分にピッタリだと確信できたことが入社の決め手になりました。
自身の良心に背くことなく力を発揮できることに、目が開かれる思いでした。
![売買審査部 インタビューの様子](images/img_interview_03-2.jpg)
Q2.現在の仕事内容とそのやりがい、
大変さを教えてください。
売買審査部は、証券市場の公正性・信頼性を確保するため、不公正取引が行われていないか日々監視しています。代表的な不公正取引には、上場会社の関係者等が職務や地位により知り得た未公表の会社情報を利用して自社株等を売買する「インサイダー取引」、売注文と買注文を同時に行う仮装売買や、売買する意思のない注文を発注する見せ玉などの手法で、相場を意図的に変動させる「相場操縦取引」があります。
私は入社して以来、前者の「インサイダー取引」審査を担当しています。対象となるのは業績・配当予想の修正、公開買付け、業務上の提携といった投資者の投資判断に重大な影響を与える重要事実等が公表されたすべての銘柄。重要事実等の公表以前に遡って売買動向や値動きを分析し、インサイダー取引が疑われるものについては、証券取引等監視委員会に報告します。自分が担当した審査事案が証券取引等監視委員会によって摘発されると、証券市場の信頼性の確保に貢献できたと感じることができて、とてもやりがいを感じます。
一方で、日々、注意深く対応していることは、情報の管理です。証券取引等監視委員会をはじめとする関係当局、証券会社、上場会社等のさまざまな社外の力も借りて審査を行いますが、その際に取り扱う情報の多くは機密情報です。メール一本送るのにも、とても神経を使う場面がしばしばあります。
![売買審査部 インタビューの様子](images/img_interview_03-3.jpg)
Q3.職場としてのJPXはどのような環境でしょうか。
全社的に有給休暇の取得が奨励されていることもあり、休みづらさを感じたことはありません。また、在宅勤務制度やフレックスタイム制度も導入されており、私のような定期通院がある、あるいは子育て中の社員にとって大変働きやすい環境です。私自身は現在、年に4回の定期検診と2週間に1回の自己注射を行うだけなので、フレックスタイム制度は通院よりも子どもの送り迎えや急な発熱などへの対応に利用することが多いです。
![売買審査部 インタビューの様子](images/img_interview_03-4.jpg)
Q4.今後の抱負やキャリアビジョンについて
これまではインサイダー取引審査一筋で取り組んできましたが、今後はもう一つの代表的な不公正取引の分野である相場操縦取引の審査も経験し、幅広いスキルと知見を身につけたいと考えています。
同じ不公正取引でも、内部情報を知って公表前に売買を行うインサイダー取引と、仮装売買や見せ玉などの手法で相場を意図的に変動させ、自己の利益を図ろうとする相場操縦取引では、審査の手法や観点が異なります。いずれの不公正取引も市場の信頼性、公平性を揺るがす犯罪であり、決して許されるものではありません。私はこの代表的なふたつの不公正取引について習熟した、売買審査のプロフェッショナルになれればと考えています。